松任谷由実『宇宙図書館』で感じる新たな発見。


今月はじめに買ったユーミンの久しぶりのアルバム『宇宙図書館』 

『宇宙図書館』特設サイト
http://sp.universal-music.co.jp/yuming/universallibrary/

温かく優しい気持ちになるアルバムで、最近すっかりはまっている魅力溢れるアルバムです。久しぶりのオリジナルアルバム1位(通算23作目)で、これは女性アーティスト歴代最年長記録です。素敵な曲を40年以上もずっと作り続けてくれるユーミンには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

今回のアルバムの最後に配された曲「GREY」これはずっと昔に小林麻美さんに提供したもののセルフカバーなのですが、このアルバムに入った意味を最近特に強く感じます。 

「宇宙図書館」を聴いていて、久しぶりに小林麻美バージョンもCDを引っ張り出して聴いています。iPodには入っているのですが、ユーミンの詞はやはり歌詞を読みながら聴きたくなります。


ユーミンの数ある楽曲の中でも、部屋やその窓辺で時が経つのをぼんやりと感じるシチュエーションのものが大好きで(「翳りゆく部屋」「遠雷」など)この「GREY」もそんな感じでしっとりとしたものです。  


この小林麻美さんのアルバムは都会的でセクシー、お洒落なワードもこれでもかと出てくる洗練された大人の女性を感じるものですが(発売された時代と彼女のキャラクターもあるのかな)このアルバムの最後の楽曲「GREY」は少し雰囲気が違って印象的でした。


歌詞に出てくる「会えなくなったひと」それは大人の恋愛を描いた楽曲に溢れているアルバムの中では、当然のように別れた相手の事だと思ってきたわけですが、今このタイミングでユーミンの『宇宙図書館』に入ると、「会えなくなったひと」とは死別した人とも取れると感じました。  


先日NHKの「SONGS」にユーミンが出演した時に、最新アルバム『宇宙図書館』について 


ナレーション「デビューから44年、年を重ねるごとに増えるのは大切な人を亡くす経験。そんな時宇宙のように膨大な記憶が眠る図書館があれば、もう会えなくなった人ともきっと繋がれる、今のユーミンの切なる願いです」  

ユーミン「私もいつか形をなくすかもしれないけれど、"想い"をすごく残したいです。それによってつながっていられる。心の奥が"宇宙図書館"を通じて誰かとみんなとつながっている」 


という場面がありました。 生きていれば大切な人と二度と会えなくなるという別れが多くなるばかり...でもきっと心の奥で繋がっている。 「会えなくなったひと」への思いが名曲「GREY」で時を経て、今回のアルバムの締めくくりとなっている所に、ユーミンの強い思いを感じました。


このSONGSでは「宇宙図書館」の他に、数多くある宇宙をテーマにしたユーミンの楽曲の中から「VOYAGER~日付のない墓標~」「不思議な体験」が歌われましたが、 VOYAGERの「私があなたと知り合えたことを 私があなたを愛してたことを 死ぬまで誇りにしたいから」というあたりも、年月を経た今のユーミンだからこそ込められる命や人との出会いの素晴らしさが出ていたと思います。


 そう考えると「不思議な体験」も、時空を越えて遠くの愛する人と心を交わせるそんな瞬間を描いたようにも思えます。それはまさに宇宙図書館のようです。人はそれぞれの時で様々な経験を経て、今まで聴いていた歌に新たな発見ができます。そして歌とはそうして人の心に新しい思い出の目次となっていきます。


歌、そんな素晴らしいものを生み出すユーミン、また私をこうした気持ちにさせてくれるユーミンに出会えた事を(あくまで勝手に、そして一方的ですが)死ぬまで誇りにしたいです。


     

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