私の心の誘導灯、中島みゆき。

イルミネーションの事を先日書きましたが、上の画像は昨年の赤坂サカスのものです。上に光の川が流れているようだったので、天橋立みたいに天地を逆にしてみました。


赤坂ACTシアターに中島みゆきさんの夜会『橋の下のアルカディア』をお友達と観に行った帰りにこれを撮りました。


先日その夜会のブルーレイとニューアルバムの『組曲(Suite)』が発売になりました。

とりあえずアルバムだけ買いました。ブルーレイは冬のボーナス出てから買います...


急いで買わないのにファンとか言ってしまうと怒られてしまいそうですが、学生時代から中島みゆきさんの歌に力や温かさをもらっています。みゆきさんの歌詞からは、文学のような胸を打つ力強さと命を感じます。


生きている時代に彼女がいてくれた事に感謝する事しきりです。


聴く私達にいろいろな事を想像させる、そんな曲が詰まっているので、これを買った人でも解釈とかがそれぞれの方によって全然変わってきそうです。その様々な思いが集まると大きな組曲になるのかもしれません。


タイアップ曲などは今回は全然無いのですが、様々な曲調があるのでみゆきさんの広さと深さ、どちらも感じられます。


最後の曲である「LADY JANE」は、みゆきさんらしい設定で、パラダイス・カフェやミラージュ・ホテルなど自分の近くにありそうで、でもあり得ないような、そんなパラレルの世界。この世界観を想像する力と言葉にする力、それが中島みゆきのすごさです。


時流につれて国は変わる

言葉も通じない国になっても

この店は残ってね


「LADY JANE」の詞では、今のこの国への憂いが架空のお店を通して伝わってくるようです。


11月11日のアルバム発売日。日本では国産旅客機MRJが、県営名古屋空港(小牧空港)で初飛行をしました。アルバムも空港での様々なみゆきさんを見る事ができますが、こちらは中部国際空港セントレアです。


昨年の夜会「橋の下のアルカディア」では零戦が登場したり、お国の恥とは何ですかと問いかけるような歌があります。そうした憂いは新しいアルバムでも続いています。


零戦を誇っていた日本は、敗戦してから航空機の設計や製造を全面禁止されました。それから時が経ち、久しぶりの航空産業のニュースの日に発売され、空港がジャケットになっているアルバムだなんて、いろいろな事が繋がるような気がします。


そして日本の国産機と言えばYS11。みゆきさんの「空港日誌」の詞の中にも出てきます。東京五輪の聖火輸送にも使われました。それから時が経ち、また五輪開催が近づいています。何か国の活力を、東京五輪時の元気を取り戻そう、そんな力みをすごく感じます。国はまた変わるのでしょうか。何かの大義のために多くの事が失われているそんな気がします。


LADY JANEのように、どんなに時が経っても変わらない人や場所、思いがあって欲しい、そう思わずにはいられません。私にとっては、その中のひとつが中島みゆきさんの歌です。


いくつかの人生と言う曲が合わさって組曲になるのなら、町も国も世界も組曲なのでしょうが、今は素敵な組曲ができる時代とはとても言えません。美しく人を感動させる音楽よりも、銃声や砲火、人々の叫びと怒号が世界中に響いてしまっています。


そんな中でほんの数十分だけ、心が踊り、騒ぎ、沁みる。それが新しい彼女のアルバムだと思います。


ゆっくりゆっくり

悲しみは癒えるだろう

「36時間」


束の間、私はこのアルバムで自分の事や愛する誰かの事を考え、組曲が終わった後に私らしく、またこの世界でしっかりと生きてみたいと思います。

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