ZARD「止まっていた時計が今動き出した」

ZARDのオリジナルアルバム「止まっていた時計が今動き出した」が発売されたのは、今から12年前の今日です。その前に発売されたアルバムから約3年ものブランクが空いたので、ファンとしては本当に待望のアルバム、やっとZARDが再始動したとそのインパクトあるタイトルからも伝わってきて、本当に嬉しかったのを昨日のように覚えています。


大野愛果さんの楽曲がアルバムの最初と最後、そして真中に配置され、その間に徳永暁人さんや春畑道哉さんというZARDシングルを手がけた人のアルバム曲を入れ、タイトルチューンをアルバム中心に据える配置。その作曲は中村由利さん、今は解散してしまったGARNET CROWのヴォーカルです。コーラスも中村さんがしていて、彼女の硝子のような透明でクールな声質がさらに楽曲を魅力的にします。


ZARDへの楽曲提供はこの1曲のみですがとても印象深い楽曲だなと思い、それから12年経ちますが、今聴いてもイントロからすごい心を捕まれます。以前のアルバムは織田哲郎さんや栗林誠一郎さんの楽曲でまとめて安定しているものが多かったですが、このアルバムは大変バラエティに富み、そこに愛する人との暮らしや距離感を絶妙な表現で描く坂井さんの詞が載って、面白いアルバムになっています。


なので栗林さんのストック「愛であなたを救いましょう」だけすごく独特な感じがしますが、スローでやや湿度を感じるようなアレンジなので、その後の最後の2曲のスピード感がとても爽やかに感じます。曲順もしっかりと組み立てられた何回でも聴きたくなるアルバムで、さらにこの年は春から初の全国ツアーも行われたので、2000年代後半のZARDの活動が本当に楽しみでした。


3年のブランクは実は体調不良であった事も後に知ったわけですが、そんな中でも詞を作ったりツアー「What a beautiful moment tour」をしたりと、今にして思えばとても負担がかかっていたと思います。でもいつもファンの事を考え、そして良い曲を届けたいと思い続けている坂井さんの気持ちが2000年代以降の楽曲は特に伝わってくるようです。


40歳で時計を止める事になってしまった坂井さん。しかし彼女がひたむきに作った楽曲は今でもしっかりと私達の心の中で秒針を刻み続けています。

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